Aviation Education

ここでは、航空に関する様々な有益なことを取り上げてゆきます。


スカイスポーツの始め方
ウルトラライトプレーン(ULP)のはじめかた



スカイスポーツに関する関係法令の研究



気象や航法、機体のメンテナンス等、日頃のフライトに役立つこと



機体の製作・改造に役立つこと



アクシデント・インシデント等から学ぶべきこと
ピストンへのカーボン堆積によるエンジン温度上昇(その1)フライダット搭載機
プロペラボルトの疲労破断によるプロペラの脱落
ドレンプラグのセーフティワイヤー失念によりドレンプラグが脱落しギアオイルが失われたことによるギヤボックスの破壊
試運転で十分な暖機運転を経ずして最高回転数まで上昇させたことによるピストンの膨張
ピストンへのカーボン堆積によるエンジン温度上昇(その2)
燃料ポンプの供給能力不足
ピストンへのカーボン堆積によるエンジン温度上昇(その3)

点火プラグのターミナル・スタッドの摩耗



航空局通達などの資料

略称 名称 概要
通達(サーキュラーNo.1-007)
2006年2月13日改訂
国土交通省 航空局航空機安全課 国空機第1142号 平成18年2月13日
「超軽量動力機又はジャイロプレーンに関する試験飛行等の許可について」
航空局航空機安全課が発行した超軽量動力機とジャイロプレーンに対する試験飛行等全般の許可に関する通達。
通達(サーキュラーNo.1-007)
【書式集等はこちら
国土交通省 航空局航空機安全課 国空機第1231号 平成14年3月22日
「超軽量動力機又はジャイロプレーンに関する試験飛行等の許可について」
航空局航空機安全課が発行した超軽量動力機とジャイロプレーンに対する試験飛行等全般の許可に関する通達。
通達(第53号その1) 国土交通省 航空局 国空乗第53号 平成13年4月1日 
「超軽量動力機等に関する航空法第28条第3項の許可の手続き等について」
航空局乗員課が発行した超軽量動力機等に対する飛行許可の手続きに関する通達。
通達(第53号その2) 国土交通省 航空局 技術部乗員課 制定 国空乗第53号 平成13年4月1日
「超軽量動力機等に関する航空法第28条第3項の許可の手続き等に関する事務処理要領」
通達(第53号その1)の一部改正に伴う事務処理の要領について記載されたもの。
通達(サーキュラーNo.1-006) 国土交通省 航空局技術部 航空機安全課長 国空機第1357号 平成14年3月29日
「自作航空機の関する試験飛行等の許可について」
自作航空機の機体登録から航空法第11条第1項但し書きの規定による飛行許可までの一般方針を定めたもの。
通達(第255号) 空乗第255号 昭和51年5月1日
「ホームビルド機の航空法第28条第3項の飛行許可について」
ホームビルド機(=自作航空機)の航空法第28条第3項の許可に軽飛行機の「操縦技能証明が必須ではない」こと明記した通達。現在も有効である。
通達(第115号) 空乗第115号 平成7年6月16日
「航空法第28条第3項の規定に基づく業務範囲外行為の許可について」
自衛隊航空機に関する許可の文書ですが、中程に第115号が引用されています。
通達(第369号) 国土交通省 航空局技術部航空機安全課長 国空機第369号
「試験飛行等の許可について」
サーキュラーNo.1-005として平成14年9月30日まで有効であった。平成14年3月22日に制定され平成14年4月1日に発効したサーキュラーNo.1-007が現在有効。
AIP JAPAN 航空局が航空法等の運用に関する追加的情報を提供する公式文書。このリンクには2004年2月19日から有効な新空域に関する情報を掲載。

























ウルトラライトプレーン(ULP)のはじめ方

空をスポーツ・レジャー目的で楽しむ場合、いくつかの方法があります。代表的なものでは、パラグライダー、ハンググライダー、これらに動力(小型エンジン)を付けたもの、滑空機(ピュアグライダー)、動力をつけた動力滑空機(モーターグライダー)、そして簡易構造の超軽量の航空機のうち固定翼であるウルトラライトプレーン、そして回転翼であるジャイロプレーンががあります。
また他にもTV放送等でなじみがあるものに熱気球などもがあります。
ここでは以下にウルトラライトプレーンを始めるための流れをご紹介します。
空を散歩してみたいと思うあなた、手順を理解して早速始めてみてはいかがですか。
定義
ULP関係係通達
略称 名称 概要
通達
(サーキュラーNo.1-007)
国土交通省 航空局航空機安全課 国空機第1231号 平成14年3月22日
「超軽量動力機又はジャイロプレーンに関する試験飛行等の許可について」
航空局航空機安全課が発行した超軽量動力機とジャイロプレーンに対する試験飛行等全般の許可に関する通達。
通達(第53号その1) 国土交通省 航空局 国空乗第53号 平成13年4月1日 
「超軽量動力機等に関する航空法第28条第3項の許可の手続き等について」
航空局乗員課が発行した超軽量動力機等に対する飛行許可の手続きに関する通達。
通達(第53号その2) 国土交通省 航空局 技術部乗員課 制定 国空乗第53号 平成13年4月1日
「超軽量動力機等に関する航空法第28条第3項の許可の手続き等に関する事務処理要領」
通達(第53号その1)の一部改正に伴う事務処理の要領について記載されたもの。
通達
(サーキュラーNo.1-006)
国土交通省 航空局技術部 航空機安全課長 国空機第1357号 平成14年3月29日
「自作航空機の関する試験飛行等の許可について」
自作航空機の機体登録から航空法第11条第1項但し書きの規定による飛行許可までの一般方針を定めたもの。
通達(第115号) 空乗第115号 平成7年6月16日
「航空法第28条第3項の規定に基づく業務範囲外行為の許可について」
用語
超軽量動力機等 超軽量動力機とは「ウルトラライトプレーン(ULP)」又は「マイクロライトプレーン(MLP)」と呼ばれる機体を指す。「等」が語尾につくと「ジャイロプレーン」が含まれることを暗に示している。
操縦技能証明 いわゆる軽飛行機(日本人がよくセスナと呼ぶ)の操縦ライセンスのこと。
教官 操縦指導者のこと。操縦指導者は所定の要件を満たし地方航空局長によりそれと認定された者。
安全管理者 所定の要件を満たし地方航空局長によりそれと認定された者。
1・年齢/資格条件
下記に該当する方は、残念ながら当局から飛行許可を受けることができません。
-17歳未満の方
-下記の身体検査判断基準をパスできない方。

※通達(第53号その1)の冒頭で、同通達の適用対象は「年齢17歳以上の者に関する、レジャーを目的とする超軽量動力機等の操縦及びそのための航空法第28条第3項の許可について適用する。」とあります。同通達は練習も適用範囲に含むことから、他のカテゴリの機体例えばグライダー(滑空機)では、「14歳から練習可能」ですし、軽飛行機では「16歳から練習」可能であることから、ULPは最も厳しい規制を受けていると言えるでしょう。あなたは17歳以上ですか?

※陸上単発などの操縦技能証明を有する者であっても、ULPの飛行には別途飛行許可を取得する必要がありますのでご注意下さい。

超軽量動力機等操縦者健康診断判定基準

(1)遠距離視力は一眼でそれぞれ0.3以上かつ両目で0.7以上(矯正視力を含む、以上同じ。)であること。また、一眼の視力が0.3未満の者もしくは一眼が見えない者は、他眼の視野の左右の和が150度以上で、視力は両眼で0.7以上あること。ただし、矯正によって上記基準を満たすものは、矯正眼鏡(コンタクトレンズを含む。)の使用を条件とする。
(2)聴力は日常会話に支障がないこと。
(3)言語は明瞭であること。
(4)色覚については、赤色、青色、及び黄色の識別が出来ること。
(5)血圧は座位で最高血圧95mmHg以上160mmHg以下、最低血圧50mmHg以上95mmHg以下であること。
(6)精神病者、精神薄弱者またはてんかん患者でないこと。
(7)アルコール、麻薬、大麻、アヘン、睡眠薬または覚醒剤の中毒者でないこと。
(8)四肢の異常がないこと。および関節機能に障害がないこと。ただし、航空乗務に支障のないものはこの限りでない。
(9)現在治療を必要とする疾病が無いこと。ただし、航空業務に支障の無いものはこの限りでない。
【通達(第53号その1)別紙2 より抜粋】
2・身体検査の受診
まずは医師から身体検査を受け、医師の署名入りの診断書を取得します。
ウルトラライトの健康診断は操縦技能証明の航空身体検査の簡易版のようなものです。特に指定医療機関というものはありません。最寄の医療機関に診断書の書式を持って受診しましょう。
尚、既に航空身体検査を受診済の方は、同検査の診断書もしくは練習許可証の複写をもって上述の診断書に代えることができます。(日本国内で有効なものに限ります)

(診断書の書式はこちら)


【通達(第53号その2)(様式4)から抜粋】

健康診断書の書式

3・自分の飛行スタイルを決める
ULPといっても軽飛行機(陸上単発機など)と異なり機体の構造、飛行スタイルのバリエーションが豊富です。どのようなタイプのULPが自分にあったものかを決める必要があります。この決定は今後のフライト人生に大きく影響を及ぼしますのでよく吟味してください。
ULPのカテゴリ
(1)舵面操縦型
(2)体重移動操縦型(トライク)
(3)パラシュート型
(4)ジャイロプレーン
4・飛行エリアと所属するクラブを決める
水上機をお望みですか?その場合、国内に存在するクラブは非常に限られます。陸上機であれば、全国に多くのクラブ・スクールが存在します。
(クラブ・スクール検索はこちら。都道府県別、水上陸上などから全国のクラブ・スクールを検索できます)
5・まずは見学
飛行クラブやスクールは非常に個性にあふれ、バラエティーに富んでいます。
一度入会すると相当期間お世話になる場所になるわけですから、クラブ・スクールの活動内容や費用、方針などよく調べましょう。
可能であれば複数のクラブ・スクールを訪ねることをお勧めします。
全国の飛行場の紹介などは航空関連リンクを活用して頂けます。
(航空関連リンクはこちら
6・入会
クラブ・スクールを決めたら入会します。このとき診断書の提出を求められることになりますので、入会申し込みの際は手元に準備しておきましょう。(診断書の提出はコピーでよい場合もあります)
7・基礎知識の習得
入会するとはじめは机上の学習です。
航空法規、航空力学の基礎、運行上必要な航空気象、航空機の操縦・操作、航法、エンジンの知識などのカリキュラムを修了(筆記試験あり)させます。
試験勉強の参考書としては(財)日本航空協会が出版している「マイクロライト・ハンドブック」が良く纏まっていてお勧めです。

筆記試験が合格しなければ操縦練習を行えない。ということはありませんが、スクールによっては合格後に練習開始というところもあるでしょう。これは特に当局からの指定はないためスクールの方針次第です。
8・機体のカテゴリの決定
さて、機体のカテゴリを決定しなければいけません。何故ならば飛行許可が機体のカテゴリ毎に発行されるためです。同じULPでも異なる機体のカテゴリでは操縦許可が下りません。上記3章で既に心に決めた機体のカテゴリがここで反映されます。

※一度飛行許可を取得した人が別のカテゴリの飛行許可を得るには「限定変更」という形で再度訓練をして飛行許可申請をする必要があります。

型式区分 クラス区分
超軽量動力機 蛇面操縦型 クラスT 自重180Kg以下であって操縦室が非密閉式のもの
クラスU 自重225Kg以下のもの
体重移動操縦型 クラスT 自重85Kg以下のもの
クラスU 自重180Kg以下のもの
クラスV 自重225Kg以下のもの
パラシュート型 クラスT 自重85Kg以下のもの
クラスU 自重225Kg以下のもの
ジャイロプレーン ジャイロプレーン型 クラスT 自重180Kg以下のもの
クラスU 自重225Kg以下のもの
【通達(第53号その1) 別紙1 超軽量動力機等に係る型式及びクラス区分 より抜粋】
9.操縦訓練

操縦訓練は原則的に2つの段階に分かれます。第一段階の飛行と呼ばれる地上滑走(低速・高速)+低空ジャンプ飛行と、完全に離陸して行う第二段階の飛行訓練です。

ちなみに2004年2月19日、日本の空域の取り決めが大きく変更され従来の管制区の底面高度のついても変更が発生しています。(詳細はこちら)詳しいことはクラブ・スクールに相談してください。

【通達(サーキュラーNo.1-007) 5-2飛行の区分 より抜粋】
第一段階の飛行 離着陸を行う地表面又離着水を行う水面上における高度3m以下のジャンプ飛行をいう。
第二段階の飛行 原則として、人、人家又は物件の上空を除く場周飛行空域内の飛行であって、管制区又は管制圏を飛行せず、かつ、航空法第81条及び航空法施行規則第174条(最低安全高度)の規定を遵守して行う飛行。なお、場周空域とは、飛行場又は場外離着陸場を中心として、原則半径3Kmの空域をいう。ただし、付録3に規定される要件を満足すると認められる場合は、半径9Kmまでの範囲で拡大することができる。


第一段階の飛行と、第二段階の飛行の申請については下記の通り提示されています。
【通達(サーキュラーNo.1-007)5-9一般方針より抜粋】
5-9 一般方針
(1)申請は第一段階の飛行から始め、段階的に申請すること。
(2)型式認定を有しつつ、安全管理者の管理の下に段階的に飛行を行う場合は、前項の規定によらず、第一段階及び第二段階の飛行を纏めて申請してもよい

したがって段階的な申請か、纏めての申請かはクラブ・スクール側の方針によりますので良く確認してください。
また、飛行許可に係る申請は、遅くとも希望する飛行開始日の3週間前までに提出先に到着するように行う様にと同通達に記載されています。

第一段階の飛行
第一段階の飛行許可を得たら教官と共にタキシングの練習をします。
地上での滑走進路の調整はラダーで行います。一般的に足で方向を変更する乗り物を操作した人は少ないはず。やはり最初は低速でも思った方向に安定させることは大変かもしれません。低速で自由に行き来できるようになれば、高速タキシングです。離陸直前の速度まで加速した状態で真っ直ぐ進路を確保できるかどうかが問われます。プロペラ後流の影響を受け、機首は右か左に偏向(プロペラの回転方向による)しようとするので、偏向しないようにラダーを操作して高速でタキシングします。
高速タキシングが良好であれば、ジャンプ飛行です。
ジャンプ飛行は滑走路が十分に長い必要があります。なぜなら離陸して飛行して着陸して滑走して止まるだけの長さが必要だからです。ジャンプ飛行では着陸時のフレアの感覚をつかむことを主たる目的とします。
十分な回数のジャンプを実施してください。
ジャンプ飛行の際に長く飛行しすぎて止まるだけの滑走路を確保できず、離陸してしまい、着陸できずに不時着事故を起こすケースは珍しくありません。
実際の飛行よりもジャンプ飛行の方が難しいのが現実です。教官とよく相談しながら事故が起こらない様万全の安全に努めてください。
第一段階の飛行により、第二段階の飛行許可基準を満たしたならば、第二段階の飛行許可申請を行い許可を受けます。

第二段階の飛行
第二段階の飛行では、実際に離陸し、様々なシラバス(カリキュラムと同じと解釈して支障ありません)をこなします。
シラバスには直線飛行、水平浅海、上昇旋回、下降旋回、低速度水平飛行、失速と回復など操縦技能証明さながらの訓練が含まれます。


飛行許可基準
1)第一段階の許可に係わる基準
 健康診断判断基準に適合し、心身の状態が飛行を安全に行うことができるものであると認められること。
2)第二段階の許可に係わる基準
@健康診断判断基準に適合し、心身の状態が飛行を安全に行うことができるものであると認められること。
A超軽量動力機等の操縦に必要な次に掲げる事項に関する知識を有すると認められる者であること。
 a 航空法規
 b 航空力学の基礎
 c 航空気象の基礎
 d 当該型式区分に係わる超軽量動力機等の機体構造、機体組立、飛行前点検、地上操作、離着陸操作及び緊急操作
 e 当該型式区分に係わる超軽量動力機等の性能及び限界事項
B別紙3に定める経験を有し、かつ次に掲げる該当区分に係わる超軽量動力機等の操縦操作について適切な技量を有すると認められる者であること。
 a 出発準備
 b エンジン始動及び点検
 c 離陸滑走及び離陸操作
 d 旋回飛行
 e 着陸操作、着陸滑走及び滑走停止
 f エンジン停止及び確認
 g 機体係留
 h 非常操作手順
【通達(第53号その1)第5章・許可基準 より抜粋】

許可基準の文中に「認められる」という箇所がありますが、「認める人」は教官です。
別紙3 第二段階の許可に関する飛行経験の基準
@当該クラス区分に係わる第1段階の飛行の経験 当該形式区分に係わる技量認定を有していない者 当該形式区分に係わる技量認定を有している者(限定の変更)
(下記経験区分のいずれかの経験を有すること) (下記経験区分のいずれかの経験を有すること)
経験区分 経験区分 経験区分 経験区分
離着陸練習飛行 ジャンプ飛行 離着陸練習飛行 ジャンプ飛行
蛇面操作型超軽量動力機 15時間以上 70回以上 5時間以上 20回以上
操縦に関する技能証明を有している場合 10時間以上 30回以上
体重移動型超軽量動力機 10時間以上 50回以上 3時間以上 15回以上
ハンググライダーの操縦について適切な技量を有すると認められる者 5時間以上 20回以上
パラシュート型超軽量動力機 20回以上 30回以上 10回以上 10回以上
パラグライダーの操縦について適切な技量を有すると認められる者 10回以上 15回以上
ジャイロプレーン 15時間以上 70回以上 5時間以上 20回以上
【通達(第53号その1)別紙3 より抜粋】
10・初めての単独飛行
教官に認められると単独飛行が許可されます。単独飛行では誰も助けてはくれません。あらゆる事態を想定した訓練を教官同乗の下、訓練してきているはずですから、落ち着いて、冷静に状況を判断することが一番必要であると自覚しましょう。少しでも体調の不良や不安な点が残っているようであれば戸惑わず教官にその旨申し伝え次の機会に順延させてもらいます。極度の緊張状態となりますので飛ぶ前に調子の悪いことは飛べば必ず調子が悪くなります。
さて、無事に離陸し、場周を飛行し、着陸したら機体を安全な場所へタキシングさせエンジンを停止します。
単独飛行の成功を心から讃える仲間があなたを取り囲んで歓喜の声が聞こえてきます。
おめでとうございます。
あなたはこれでパイロットの仲間入りです。
単独飛行を成功した直後には、あなたが来ているシャツやネクタイをハサミで切り取って記念のコメントと日付を書き込みクラブハウスに掲示したり、夏場ならバケツいっぱいの水を頭の上から掛けられる等の「儀式」がありますので、こちらも覚悟しておきましょう。
11・スクールの卒業
初めての単独飛行を成功させたあなたは、スクールを卒業できますか?
ULPでは操縦技能証明とはことなり、ライセンスというものがありません。
あなたは既に第二段階の飛行許可を受けて飛行しました。
実はこの際に取得した飛行許可書こそが、公的な最終書類です。
飛行許可書は携帯に向きませんので公に飛行許可を得たものである旨を間接的に証明するためにスクールがライセンスの様なカードを発行するかもしれません。
スクールの卒業はスクールの基準で判断します。
無論スクールに在籍し続けるという判断もあります。これはスクールと相談してください。
平成13年3月31日を以ってJML(日本マイクロライト航空連盟)が実施していた航空局に対する飛行許可申請にかかわる奥書業務は終了しています。従ってJMLの発行した証明書は法的な効力は発揮しませんのでご注意ください。
(詳しくはこちら(財)航空協会HP )
12・飛行許可の取得
さて、パイロットの一人となったあなたは今後、飛行許可を取得しならがフライトすることになります。
飛行場に安全管理者がいるかいないかで飛行許可期間に差が生じるので承知しておきましょう。
5-10-1飛行許可の期間は原則として、次の通りとする。
(1)第一段階の飛行の場合 1ヶ月以内
(2)第二段階の飛行を初めて行う場合 2ヶ月以内
(3)第二段階の飛行を更新する場合 4ヶ月以内
5-10-2 第5-10-1の規定によらず、型式認定を有し、かつ、安全管理者が申請に係る超軽量動力機等の安全性についての管理の下に飛行を行う場合の許可期間は12ヶ月以内とする。
【通達(サーキュラーNo.1-007)より抜粋】

飛行許可を申請するには3つの航空法に係る申請が必要。1つは航空法第11条但し書き許可申請。2つめは航空法第28条但し書き許可申請、そして3つめは航空上第79条但し書き許可申請。
第11条は機体の許可、第79条は場外離着陸上の許可です。

実際には機体は既に第11条の許可を得て、識別記号(JR・・・・)を表示しているし、第79条は飛行場の管理者が許可を得ているはず。しかし、申請する書類等の数は最大11点に及びます。(新規・更新などで異なる)
実際の許可申請はクラブの代表が纏めて行うことが多いので、書類の準備については相談するのが良いでしょう。
13・絶え間ない研鑽
パイロットは自己の飛行技能・知識・安全に関わるあらゆる事柄に注意を払い自己研鑽する努力を惜しんではいけません。パイロットになった時点が、新しい出発点なのです。
日々、機体の整備に励み、安全に配慮した操縦を心がけましょう。
安全の上にフライトの喜びの全てがあることを決して忘れてはなりません。
あなたが素晴らしいフライト人生を歩まれることを祈念いたします。
頑張ってください。

ULPの種類
(1)蛇面操縦型
  軽飛行機の形状をした機体です。3蛇式と2蛇式という機体があり、3蛇式ではエルロン、エレベーター、ラダーの操作によって舵をとります。2蛇式では、エルロンがなく、エダーとエレベーターだけで操縦します。(補助的なスポイラーが装備される機体もあります)2蛇式はエルロンがなく、軽飛行機の操舵と基本的に異なることから3蛇式よりも操縦は難しくなります。現在は飛行機と同じ操舵方式の3蛇式が主に飛行しています。さらにコクピットが外気に直接開放されているクラスTと軽飛行機のように密閉されているクラスUというカテゴリにさらに細分化されています。
蛇面操縦型の楽しみは何と言っても軽飛行機と同じ感覚の操縦性にあります。
離着陸の操作は軽飛行機のそれと基本的に同じです。フラップを搭載した機体。水上飛行機のタイプもあります。

(ULPとして認められる機体の要件詳細はこちら



(2)体重移動操縦型(トライク)
  ハンググライダーにエンジンと着陸装置を取り付けた様な形状をした機体です。操縦はハンググライダーと同様に操縦者がコントロールバーを使って旋回したい方向に自分の体重をかけることで行います。コントロールバーを手前に引けばエレベーターダウン、押し込めばエレベーターアップです。ウルトラライトプレーンの原型に近い形状をしており、現在の蛇面操縦型の祖先という関係に近いです。昔はスノーモービルのエンジンを搭載したりしました。
このタイプの機体を使って映画が撮影されています。人間が渡り鳥の雛を育て、雛に飛行訓練をさせ、渡りを覚えさせるという映画です。
「グース」という映画だったと思います。


(3)パラシュート型
  パラグライダーにエンジンと着陸装置を取り付けた形状をしています。(パワードパラグライダー(モーターパラグライダーともいう)は着陸装置が付いていないという点で、パラシュート型ULPとは異なります。こちらは着陸装置が装備されていないためULPの対象外です。)
軽量化されたエンジンとプロペラのユニットと着陸装置等が一体となった筐体に腰掛け飛行します。


(4)ジャイロプレーン
  回転翼で揚力を得て飛行するULPです。ヘリコプターと同様に回転翼がありますが、実はこの回転翼にはエンジンからの動力は伝達されていません。上記のULPの様に推進力を得る為のエンジンとプロペラによって前進力を得て、回転翼の底面にぶつかる空気の反動によって回転翼が回転し、その回転によって得られる揚力で飛行します。推進力により得られる空気の反動で回転翼が回るのですから空中停止(ホバリング)や垂直離着陸といったことは出来ませんが、非常に短い滑走距離での離着陸が可能です。

(ジャイロプレーンとして認められる機体の要件詳細はこちら